Mission Impossiblog
自分の勉強も兼ねてネット、メディア、コミュニケーションに関するあれこれを記述
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消せます。
2ちゃんねるによるweb2.0的体験
◆Web2.0について、はっきりこうだ!とわかったわけではないのだけれど、Tim O'reillyの7つの要素とか、その他解説されているブログを読んでいると、2ちゃんねるで起こってきたいくつかの事例は、凄くWeb2.0的だったと思う。

◆初めて2ちゃんねるの凄さを感じたのは9.11の時だった。当時は独特の言い回しとかAAとか2ちゃんねるのカルチャーにいまいち馴染めなくて、ほとんど見ていなかった。だけどニュースで飛行機がビルに突っ込んでいるのを見て、テレビを見ても何が起こっているのか判らなくて、何でもいいから情報を求めて2ちゃんねるの実況スレに張り付いた。

◆そこでは、全てのチャンネルとニュースサイトの情報が次々に集積され、修正され、要約されていった。中にはNY在住の2ちゃんねらーが「外でもの凄い数の、消防車が走っていきます。怖いよー」と”現地リポート”していたりした。

◆この時は学生だったので、深く意識していなかったけれど、「ニュースが一つの窓口に集められること」「それに不特定多数がリアルタイムで反応すること」の凄さに圧倒された。

◆他にもこんなことがあった。「今から友人が自殺する」というスレが立った。友人から「自殺する」とのメールを受けた人が、2ちゃんねるに捜索を頼んだスレだ。「俺は今四国なんだけど友人は埼玉なんだ。埼玉付近の人頼む!」「なんか湖のそばにいるらしい」「車の車種は・・・・」それを見て、次々に2ちゃんねらーが捜索に向かう。

◆やがて「それらしい車見つけました」との報告。自殺を未然に防ぐことが出来た。その後、自殺しようとしていた本人が現れ「苗字が書かれているので消してくれ」とか「なぜ死なせてくれなかったんだ」と書き込んだ。

◆もしかしたら、壮大な自作自演だったのかもしれない。これを2ちゃんねるでの思い出深い出来事としてブログに記すのは不謹慎なことかもしれない。ただ、こういった事例は、実にWeb2.0的だなあと思うのです。

◆だからどうなん?というと、Web2.0の時代は2ちゃんねるに限らず、今まで起こりえなかったことがどんどん起きていくということか。Web2.0は世界を変える。のでしょうか。
ネットの地域コミュニティ◆覇権をとるのはどこか
◆個人の属性として、最も強烈に意識されるものの一つに「地域」がある。以前、アメリカに住む友人に「一般的なアメリカ人はイラク問題についてどう思っているんだ?」と聞いたところ「だれもイラクになんか興味ないよ。自分の町で起こっていることが全てさ」という答えが返ってきて、ほぉ〜と思ったことがある。

◆日本でもよく「地方紙で一番読まれているのは地域の”お悔やみ欄”」と呼ばれているように、地方に住んでいる人が一番興味があるのが、まさに「自分が住んでいるところで何が起こっているか」ということ。

◆mixiを中心としたSNSは、都市部の若者を中心に普及しているが、これからは地方にどんどん広がっていくし、地域コミュニティの需要は細分化されていく。日本→都道府県→市町村→最寄り駅→学区、というふうに。

◆学区まで細分化されれば、そのコミュニティはもの凄く強固なものになる。お互いにはっきりと顔が見えるし、すぐに会える。普段買い物をする場所も同じ。

◆そうなれば、スーパーの特売情報とか定食屋の今週のランチとか、新聞の折込チラシのような広告が威力を発揮する。他にも不動産仲介業者とかほとんどゴミ箱直行のチラシをポスティングするバイトに相当なコストを払っているはずだから、学区にピンポイントで情報を届けられる地域コミュニティサイトがあれば、喜んで金を払うはずだ。地域コミュニティの覇権を握るメリットは果てしなく大きい。

◆地域コミュニティを担う可能性として、ポータルサイトとか、mixiとかがあげられると思う。今年の3月くらいににリリースされたっぽいivedoor地域はlivedoorフレパと連動させたいみたいだし、都道府県ごとの掲示板を作って盛り上げようとしているけど、いかんせん人がいない。mixiでは人はいるけど、コミュニティが形成されていくための素材が乏しい。エリアガイドとかローカルニュースとかイベント情報とか。これはユーザーが他のサイトから適宜コピペしていけばいいのだけど、あまねく全国の地域にそういう人が出てくるまでは時間がかかりそう。

◆そうなると、各地方で圧倒的なブランド力を誇っている地方紙、地方局あたりがSNS風の読者、視聴者参加型サイトを作った上で紙上や番組に反映させていった場合、結構な確率で成功しそうな気がするんですがどうなんでしょうかね。まだSNSを知らない人も多いし、今ならまだ間に合いそうな気がします。あと2、3年したらもう無理かな。

参考になったもの:大手メディアの一般ニュースは激戦区に(ネットは新聞を殺すのかblog)
[ネット時代の新聞]Newsweek誌が「ブログは新聞を殺すのか」特集(ガ島通信)
SNS私案メモ(愛別離苦)
mixiは「こちら側」の企業に配慮しない方がいい
FPN-ニュースコミュニティ- Web2.0のあっち側の企業はこっち側の企業から稼げるか? 特に『はてな』や『mixi』は?
こっち側を良く知っていたり、理解しようとする強い姿勢が無いと稼ぎそびれると考えられる点です。楽しい倶楽部のような雰囲気だけではこっち側からあっち側にお金は流れません。

◆mixiがこちら側(伝統企業)を良く理解して、その意図に沿うようなことをするとどんなことが起きるだろうか。「こちら側」の不満はmixiのクオリティにあるのならば、mixiはそれを高めようとする。すなわちアダルトコンテンツを排除し、広告や公認コミュニティとしてmixiにお金を落とそうとする伝統企業の「悪い評判」をユーザーの目に見えないようにすることだ。

◆それはユーザー自身が作り出すコンテンツに蓋をすることだ。mixiがここまで急激に成長した理由は、ユーザーが楽しみながら、実験を繰り返してコンテンツを作りあげていったからで、そこに今更「こちら側」の論理で規制をしようとすれば、ユーザーは離れる。

◆web2.0の代表的企業であるmixiがこの期に及んで「恐竜の首」に媚を売らなくてもいいじゃないか。mixiにはロングテールがあるんだもの。むしろ「こちら側」から「ロングテールに並ばせて下さい」という姿勢の方が結果的にはより高い利益を得られるのと思う。それが理解されれば、いやでも「こちら側」から「あちら側」にお金は流れる。

参考:Our door is open 24/7(404 Blog Not Found)

EPIC2014が実現したら情報の質は落ちるのか
◆インターネットの将来についての議論でよく引き合いに出される素材としてEPIC2014がある。04年秋に作られたFlashで、14年までのネットの将来を予測したもの。それによると結末はこう。

2014年3月9日、グーグルゾンは「EPIC」を公開。
  この"進化型パーソナライズ情報構築網(EPIC)"は、雑多で混沌としたメディア空間を選別し、秩序立て、そして情報配信するためのシステムである。ブログの書き込みから携帯カメラの画像、映像レポート、そして完全取材にいたるまで、誰もが貢献するようになり、その多くが対価を得るようになる。記事の人気度により、グーグルゾンの巨額の広告収入のごく一部を得るのだ。
2014年の現在、ニューヨーク・タイムズ紙は、グーグルゾンの支配に対する精一杯の抵抗として、オフラインとなった。タイムズ紙は、エリート層と高齢者向けに紙媒体のみを提供するようになる。
◆とのこと。

◆で、EPICのようなものが実際に日本にも出来て、既存メディアがオフラインになったと仮定した上で、自分が欲しい情報は誰が持ってきてくれるのか具体的に考えてみる。まず政治ネタはどうだろう。生活に直結する法案の進捗状況や成立した法案の詳しい中身や解説を知りたい時はどうする。各省庁のリリースや政治家のブログで概要がわかる。解説や疑問点の洗い出しや関係各所への取材は数多のブロガーがやってくれるだろう。これをEPICがまとめることになるのか。

◆経済ニュースはどうか。これも具体的な事実は企業のプレスリリースでほぼ間に合う。社長へのインタビューや市場展望もそれぞれ得意とするブロガーがやるだろう。

◆スポーツは?試合中継は放映権を払わないと見られないし、記者章がなければグラウンドに下りて選手にコメントをもらうことが出来ない。これは既存メディアに頼る他ないのか・・・。でも主催者がEPICから対価を直接得るような仕組みにすればいいのか。選手のコメントは主催者が直接配信するか、権利をブロガーに売ればいい。

◆事件はどうだ。これは記者クラブが解体しない限り無理なのかなあ。あるいは警察発表がオンライン化されるか。

◆こうして考えてみると、ほとんど既存メディアは必要なくなるのか。ネットが使えない人たちだけのものになり、徐々に利用者を減らし、いずれ組織を維持できなくなって解体するか、ほとんど社会に影響を与えないほど縮小する。

◆すると現在と比べて我々が受け取る情報の質は落ちるのだろうか。これは自分で情報を取ってきてネット上に発信することで、飯が食えるかどうかにかかってくるのだと思う。ちゃんと誠実に取材をして簡潔にレポートすることで納得のいく対価が得られるのなら、きっと既存メディアを超える質の情報がネットに発信される気がする。そしてそれを素材にEPICが記事を作ってくれる。そうなれば少なくともライブドアのトピックで見出しに惹かれてクリックしてみたら中身の無いPJニュースでがっかりした、というようなことは経験しなくて済むだろう。

EPIC2015も公開されている。日本語版がまだ無いようなので、詳しくはわからないけど、iPodがGPSやWiFiを備えた最強の端末になる未来を予測している模様。楽しそうですね。

参考になった記事
EPIC2014。マスコミは姿を消すのか?(ガ島通信)
EPIC2014が暗示するジャーナリズムの未来(ネットは新聞を殺すのかblog)

このBlogとAuthorについて
◆このブログは私ことimpossが自分の勉強も兼ねて、ネット・メディア・コミュニケーションなどに関して考えたことや気づいたことを日々綴っていくブログです。

◆基本方針としては、
1 常に謙虚に勉強する姿勢。
2 簡潔で読みやすい文章。
4 内容を端的に示したタイトル。
3 遊び心も忘れない。

◆こんな感じでいきたいと思います。どうかよろしくお願いします。コメントとかトラックバック下さい。では。